とどろき水辺の楽校

2018年8月5日(日) 多摩川カヌー教室 活動報告

日 時: 2018年8月5日(日)午前の部8:50~ 午後の部12:30~
場 所: 多摩川丸子橋下河川敷
参加者: 82名
講 師: 遠藤 光紀さん(カヌー講習)
 栗田 嘉也さん・高橋 雄二さん(救命応急手当対応教室)
スタッフ: 多摩川リバーシップの会 ・ 大田区カヌー協会 ・ 勝島運河倶楽部
 法政大学人間環境学部 小島ゼミ ・ とどろき水辺(合計37名)

2018年8月5日(日)午前の部、午後の部の2部に分かれてカヌー教室を開催した。

【開会式の様子】
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室

 この多摩川カヌー教室は2001年にスタートし、今年で18回目。台風12号の影響で例年より水量が多く川の流れも速いことから開催も危ぶまれたが、カヌーで進める場所の全域にわたりスタッフが総出で参加者をサポートした。特に下流にはそれ以上参加者が流されてしまうことの無いように防衛線を張った。

【スタッフが参加者をサポート】
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室

 前後するが、この多摩川カヌー教室では、最初に基礎知識としてカヌーに適した装備や操船方法の講習を行う。

【遠藤講師 講習】
 日本全国の百キロ以上の河川を90%を下っている。これから全国1周を計画しているが、まだ3分の1程度だ。今日はこういった経験を皆さんに伝えたい。
 今日は熱中症が心配される気候となったため、予定していた70分の体験を60分に切り上げて実施する。また、昨日あった上流のゲリラ豪雨により、堰の水を流している。そのため川の流れが速く、水量も多い。これだけのスタッフがいるため安全ではあるが、疲れはじめたり、怖く感じたら早めに終了してほしい。
 カヌーに乗るときはライフジャケットを着用してもらう。日本の水難事故は年々減少しているものの、大きい事故は増えている。水難事故の60%は命に関わる事故といわれている。自分の命を助けるためには装備を整える必要がある。その装備の一つがこの救命胴衣といわれるライフジャケットだ。水辺で遊ぶときは必ず身に着けてほしい。
 もっとも、ライフジャケットも正しい方法で身に着けなければ意味が無い。このライフジャケットにはたくさんの調整ベルトが付いている。これをしっかり引っ張って調整してほしい。調整をしないと救命胴衣だけ浮き、本人は沈んだままとなってしまう。子どもの場合は股下に紐があるので、これもしっかり通してほしい。
 カヌーに適した装備について、まず靴だが紐やストラップ、ゴムでしっかりフィットする靴にしてほしい。また服装についてはコットンは水の吸収力は強いが蒸発性が低く、水から上がったとき体温が冷えてしまい、低体温症になる恐れがある。化繊など揮発性に優れた素材を選んでほしい。
 続いてカヌーについての説明だ。似たような船にボートがあるが、両者には違いがある。向いている方向と逆に進むのがボートで同じ方向に進むのがカヌーだ。
 また、カヌーにはパドルというものがある。これはボートでいうところのオールにあたる。このパドルは左右に水をかく場所がある。この水かきを前から後ろに漕ぐことでカヌーが前に進む。持ち方は頭の上にパドルを乗せ、パドルの中心が自分の頭の上に来るように持つ。そして肘が90度になるように持つのが基本。この中心が偏ると真っ直ぐ進まなくなる。また、漕ぎ方は「8」字を書くように漕ぐ。
 次はカヌーの乗り方について。一見すると前後がわかりにくいがカヌーには前と後ろがある。椅子が付いているから区別できる。乗る場合はカヌーに対して直角になるようにパドルを置き、自分の入る場所、ここをコックピットと言うが、この場所にパドルを合せる。パドルとコックピットを一緒に握り、一度コックピット上のパドルの上に乗る。そして足を片方ずつ入れてコックピットに入る。
 このとき靴の底が固いとコックピット内にあるペダルに足が引っかかり、脱出しづらいので注意してほしい。脱出するときはお尻をスッと外に出すようにする。
 今度は乗艇姿勢について。足についてだが、足を広げ膝がコックピットの内側の壁に沿うようにすると船が安定する。上半身は後ろに反っても前かがみ過ぎても好ましくない。90度から70度程度に保つと良い。その他については実際に乗船して体感してほしい。
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室

 また、カヌー体験と平行して救命応急手当対応教室を実施した。応急手当の知識は川遊びはもちろん、アウトドア活動で万一のときに必ず役立つはずだ。

【栗田講師 講習】
 私は三浦海岸でライフガードの養成をしてきた。最初に教えることは、自分の命を大事にすることを伝えてきた。だから、たとえ自分の子どもでも泳いで助けに行かないでほしい。溺れている人を泳いで助けようとすることは絶対にやめてほしい。なぜ助けるのことが危ないのか。それは溺れている人は元々泳いでいた人だが、助けようとした人は溺れた人のところまで泳いで行き、助けなければならない。そしてその後捕まられて一緒に溺れてしまうことがあるからだ。
 例えばこの場所で溺れたときに使えるものはカヌーだ。カヌーにしがみついていれば、たとえ下流まで流されたとしても消防に助けてもらえるはず。救助を要請し、浮くものを渡す。そのような救助方法を選んでほしい。
 また、絶対に避けられる事故だが、お酒を飲んで水のレジャーをしてはいけない。元々危ない水遊びをお酒を飲んで行うのはやめてほしい。

【高橋講師 講習】
 三角巾を使った止血方法について説明する。大きな出血をしたとき、絆創膏では血をとめることができない。そのために三角巾やバンダナを使う。止血で気をつけなければならないことは肝炎など感染症だ。通常、ビニール手袋を用いるが、なければビニール袋を利用することを勧める。
 例えばアウトドアで手を切ってしまったとする。そのときには圧迫することが基本になるのだが、最初に傷口に清潔なガーゼなどで保護をする。手を切ってしまったときには流水で洗い流してほしい。水道水であれば塩素が0.4%ほど入っているのでそれだけで十分な消毒になる。
 止血するときに気をつけてほしいことは指ではなく手のひらに力を入れるようにすることだ。脈が止まるくらいしっかり力を入れ、面で押すことを意識してほしい。動脈を指で止めると血を止めることができる。これは指の腹で動脈を抑える形になる。
 また動脈は熱中症になったときに冷やすと効果的だ。首の後ろや脇の下を動脈を冷やすといい。そして木陰で風通しのよい場所で休ませてほしい。
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室
多摩川カヌー教室多摩川カヌー教室

【カヌー教室 参加者の様子 -午前1班-】

【カヌー教室 参加者の様子 -午前2班-】

【カヌー教室 参加者の様子 -午後1班-】

【カヌー教室 参加者の様子 -午後2班-】